バッハの演奏の参考にしています
バッハの研究本をいろいろ読みましたが
この方のものが、一番文章も巧く、納得させられています。
バッハの演奏とは・・・と
語っておられる箇所がありますが、
私がいつも思っていることを的確に表現されています。
いつもそこの箇所を思い出しつつ、演奏するように心がけています。
バッハを知るための一冊
一般に難解と言われる「音楽の父」バッハについての入門書。バッハの宗教観や経済観念等から,その人となりが理解できる。全体的には読みやすい本ではあるが,音楽の解説そのものは門外漢にはちと理解しがたい。構成にもうひとひねりほしいところである。
古びないバッハの古びない入門書
バッハの音楽は死後2500年経ってもいまだに聴かれ続けている。 しかもクラシックの枠にとどまらず、あらゆる分野の人間が聴いているといっていい。最新の本ではないが、楽しくそのユーモアはまだ現代でも古くなっていない。 私の所属していたサークルの出していた新聞のタイトルは 以前「BACHっは」(ばっはっは)であった。 古びたバッハがここにある。
新しい発見を教えてくれます
バッハというと、誰もがかたくるしいイメージを持って受け入れる傾向がありますが、それを打ち砕くような意外なバッハとその作品の側面に取り組んだ本です。まず、どうしてバッハが敬遠されるのかを考える事から始めて、やがてその誤解を解いていこうとする著者の意図が表れています。実際に聴いてみれば分かるのですが、バッハの作品には心地よいものが少なくありません。それでいて、奥が深く、様々な、多様な聴き方が可能だというところまで評価を持ち上げていきます。 あまり情報がない中でバッハの生涯についても出来るだけ詳しく書かれていて、そこでも意外なバッハの一面を多く知ることでしょう。モーツァルトと同じように、決して「聖人」ではなく、人間くささに満ちた愉快なバッハがここでは記されています。そのような話を参考にする事で、今まであまりバッハを聴いてこなかった方でも関心を寄せたくなる事でしょう。 バッハに詳しい読者にも十分役に立つ本でもあります。複雑な対位法の中でのバッハの音符の使い方など、かなり深く追求して著者独自の見解を紹介しています。巻末の演奏の紹介では、今までのバッハ演奏に対する批評とともに、どのように聴いたらよいかの参考にもなるような丁寧な記述が見られ、かなり内容的にはボリュームのあるものといえます。
コンパクトかつ斬新なバッハ入門
バッハのコンパクトかつ斬新な入門書である.「数と象徴」では,「フーガの技法」を例に挙げてバッハが作曲するにあたって異常なまでに数字に固執していた様子を書いている.例えばBACHをアルファベットの順序に直すと2,1,3,8であり,2+1+3+8=14であるからテーマの音符数を14にするとかなどである.文庫本という厚さの制約上,数とバッハの関係を深く論じているわけではないが,そのあたりは同じ磯山氏編集の東京書籍「バッハ事典」を見ればより詳しいことが分かる.流石日本を代表するバッハ研究者だけあって原典を綿密に分析しており説得力があり,ときおり挿入される著者の感想が機知に富んでいる.末尾にはバッハ入門のための推薦CDが載っており,初心者には大いに参考になる.私は本書を5回以上通読した.磯山雅の他の著作(「バッハ―魂のエヴァンゲリスト」や「バッハ事典」など)も私は好きである.
講談社
バッハ―生涯と作品 (講談社学術文庫) マタイ受難曲 バッハの音符たち―池辺晋一郎の「新バッハ考」 バッハ (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯) バッハからの贈りもの
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